漫画村というものをご存知でしょうか?
一時期タダで漫画を読むことが出来るサイトということで話題になりましたね。
漫画村とは「違法で無料漫画を読むことが出来る海賊版サイト」です。
しかし「いつから存在していて仕組みはどうなっているか、管理人は誰で裁判になるまでの経緯は何なのか」ということを知っている人はそう多くないでしょう。
そこで、この記事では漫画村についての詳しい情報を紹介していきたいと思います。
今回は「漫画村とは違法の無料漫画海賊版サイト?いつからありその仕組みや管理人や裁判の経緯を紹介」と題しお届けします。
漫画村とは違法の無料漫画海賊版サイト?
危険な違法サイトを使うといろいろめんどくさいことになるかも。
星のロミや漫画村を利用中の方は、代わりを見つけた方がいいかもしれません。#漫画村代わり #星のロミ代わりhttps://t.co/8T3FJRVQgS— ヒロシ1号@動物豆知識を言う男 (@mangamanga19283) February 23, 2020
漫画村とは「登録不要で完全無料で漫画が閲覧できるサイト」として誕生した海賊版の違法サイトです。
違法にコピーされた書籍をブラウザで誰でも無料で読めるうえに、雑誌や小説、写真集などの海賊版も掲載していました。
「防弾ホスティング」という契約者の個人情報を秘密にするスウェーデンのプロパイダを経由してウクライナのサーバーに存在しています。
そこからCDNサービス(コンテンツ配信のために最適化されたネットワーク網)であるクラウドフレアを経由して日本の利用者に配信されていました。
また、漫画村は著作権法違反において約3200億円の損害賠償額を叩き出し、日本の著作権法において最も被害をもたらした違反サイトでもあります。
漫画村はいつからある?
漫画村を利用してやるぜ〜(漫画村を利用するとは言っていない pic.twitter.com/GQjd6gJx8I
— 字幕屋 (ほむ屋代表取締役) (@jimakuya) February 21, 2020
漫画村は一体いつから存在していたのかというと、2016年1月頃に開設されました。
2017年頃から口コミで利用者が急激に伸び始めます。
開設から2年後の2018年1月には「月間利用者数が約9892万人、日本国内のサイトランキングではlivedoorなどの大手サイトを抑えて31位」となって社会問題として話題になりました。
そして2018年の4月には閉鎖され、後に「漫画村.club」・「星のロミ」という2つの違法サイトが漫画村の代わりになるとしてツイッターで話題になりました。
しかし現在2つとも封鎖されていて、以降別サイトは誕生しておりません。
最近になって「漫画村.club」・「星のロミ」が復活したというニュースが様々なSNSで話題になっています。
実際には復活などはしていなく、復活をほのめかしておいて別サイトや詐欺サイトへ誘導しようとしているものでした。
そもそも「漫画村.club」・「星のロミ」は違法な海賊版サイトであるため、安全面は一切保証されてはいません。
「ウイルス感染のリスク・個人情報漏洩のリスク・詐欺に引っかかるリスク・法的なリスク」など言い出したらキリがないため、そういった嘘の情報には引っかからないようにしましょう。
漫画村の収入の仕組みとは?
「漫画村」が日本で利用者数31位のサイトってマジかよ。
広告収入ハンパないな。
完全にフリーライドじゃん。
運営だって10人もいれば可能でしょ。 pic.twitter.com/9RArG7qYdz— ウタオ (@utao__) January 26, 2018
漫画村の収入の仕組みはどうなっているのでしょうか?
主な収入源としては、通常のネット広告に加えて、利用者に見えない裏広告を配置していたり、仮想通貨マイニングのスクリプトの設置をしたりなどしていました。
しかも、仮想通貨マイニングのスクリプトは利用者がセキュリティーのリスクにさらされる危険性が伴う非常に危険なものでした。
裏広告とは、サイトから別ページに飛ぼうとしてリンクをクリックしたら関連性のないページが別タブで立ち上がるというものです。
その際に立ち上がったサイトが、クリックされて課金するタイプではなく表示されたら課金されるタイプであれば、実際にユーザーがサイトを閲覧せずとも広告費をもらえることになります。
管理人はそれらの収益によって月に6000万円以上もの金額を稼いでいました。
漫画村の管理人は誰?
漫画村の運営者逮捕されたけど、ほんとにこいつがやったのか感が強すぎる pic.twitter.com/QSPonewBey
— 偏見 (@chocopla2) July 9, 2019
漫画村の管理人は星野ロミという人物でした。
まとめブログや違法アダルトサイトの運営、違法同人誌サイトの運営など様々な海賊版サイトを運営していました。
これは漫画村の民事訴訟の際に開示されたIPアドレスが一致したことで明らかになりました。
偽名のように聞こえる名前ですが、ニュースでも「星野ロミ容疑者」と報道されていたため、おそらく本名でしょう。
ニュースでは芸能人などが逮捕された際などは芸名ではなく本名で報道されるため、報道された時の表記がそのままだったため本名である可能性が高いでしょう。
星野ロミ容疑者はその経歴から、違法などお構いなく好き勝手に収益を上げていた人物だということが伺えます。
漫画村の現在までの裁判の経緯は?
漫画村の運営者が逮捕
漫画村のことは知らないから調べてみたら、丸山穂高議員の名前が出てきた
丸山さんは意外と仕事はしているですね(*゚ロ゚*)#漫画村 #丸山穂高 pic.twitter.com/kv0QfULi1j— シバズケ (@shibazuk002ddt2) July 9, 2019
そんな星野ロミ容疑者は、2019年の7月9日にフィリピンの入国管理局によって逮捕されました。
どうして居場所を特定することが出来たのか?
経緯としては、アメリカ側から提訴することによってクラウドフレアに発信者の情報を開示することを求めることによって特定出来ました。
漫画村は、「スウェーデンの防弾ホスティングプロパイダ(契約者の情報を秘密にする機能付き)→ウクライナのサーバー→クラウドフレア(アメリカ)→利用者」という流れでサイトを運営していました。
クラウドフレアは運営者の情報を知っていましたが、アメリカにあるため日本との法律に違いがあり、情報を開示する要求に応じてもらえませんでした。
そこでカルフォルニア州の弁護士資格を持つ山口貴士弁護士に代理人になってもらい、インターネット協会幹事と漫画家が連携を取って捜査をしました。
それによって、星野ロミ容疑者の名前や顔、個人情報を手に入れることが出来たため、特定・逮捕に至りました。
星野容疑者は今後日本へ強制送還されて日本の法律にのっとって裁判を受ける予定です。
漫画村とはまとめ
今回は、漫画村とは「違法で無料漫画を読むことが出来る海賊版サイト」とのことで、「いつから存在していて仕組みはどうなっているか、管理人は誰で裁判になるまでの経緯は何なのか」ということを紹介しました。
星野ロミ容疑者は合法・違法問わずに様々なサイトを作成しており、その中で最も荒稼ぎをしていたサイトが漫画村でした。
ただ合法のサイトを作る才能もあったため、そちらの方面を伸ばしていけたらこのようなことにはならなかったと考えると残念な気持ちになりますね。
今後このような著作権違法サイトが現れぬよう、しっかりと裁かれて欲しいですね。
以上「漫画村とは違法の無料漫画海賊版サイト?いつからありその仕組みや管理人や裁判の経緯を紹介」と題しお届けしました。