ワンピースには多くの人物が登場します。
その一人一人にストーリーがあり、それが物語の厚みになり、ワンピース読者の心をきっちりと掴んでいます。
今回は「ワノ国編」で謎の人物であった「トの康(とのやす)」に焦点を当てたいと思います。
果たしてその正体は?
処刑されましたが、死んでしまったのでしょうか?
そして格好良すぎるトの康の「生き様」。
様々な視点から思考します。
今回は「ワンピーストの康(とのやす)の正体は?処刑で死亡したかと思われたが実は生きてる?」と題しお届けします。
目次
ワンピーストの康(とのやす)の正体は?
今週のワンピースは康イエ様あんたこそ漢だよ…侍だよ…!
これで酒天丸様が奮起して頑張ってくれるといいんだけど… pic.twitter.com/kr098lJDOj
— テオG (@teox_game) May 13, 2019
トの康の登場はゾロとのシーンから。
最初はヘラヘラした謎の人物。
花の都おこぼれ町、通称「えびす町」の住人で、何故か「えびす町」の住人はトの康同様に常に笑っています。
理由はあとから明らかになるのですが・・・。
トの康は、都で小紫(日和)の禿(かむろ)として働くおトコという娘がいます。
おトコからの仕送りで、トの康は貧しい「えびす町」の人々に食料や薬を与え、「えびす町」の人々から「仏」と言われ慕われているのです。
また、トの康はしのぶやカン十郎を知っていますが、カン十郎らは誰だかわからない様子。
そして、出回っている「判じ絵の札」と光月家の同志の証拠ともいえる「足首の逆三日月の入れ墨」、これがオロチ側に漏れていしまっている事を懸念しています。
まさに謎だらけの人物。
しかし、その正体が明らかになった時、今までの謎が全て解ける事になります。
トの康の正体は康イエ!
結論から言うと、トの康の正体は白舞の大名であった「康イエ」でした。
なるほど、自らを省みず、「えびす町」の人々の為に食料や薬を分け与えていた理由が分かります。
そしてその頃、光月家の同志、「足首の逆三日月の入れ墨」の者達は捕まり、次々に花の都にある羅刹町の牢屋敷に閉じ込められていきます。
これでは来るべき決戦の戦力が整わないと考えたトの康(康イエ)は、起死回生の一手を打つのでした。
その一手とは、注目を集める事。
庶民の英雄「丑三つ小僧」として捕まり、自らの正体を晒すことでした。
オロチはこの大物の処刑を見せしめにしようと光絵の通信で民衆に晒します。
まさにワノ国民衆が注目する中、トの康(康イエ)が叫びます。
「昨今、都に出回った判じ絵は自分が作った」と。
トキが言い残した20年後を恐れるオロチ、これは間違いだったとオロチに思い込ませるために。
オロチ側に漏れてしまった作戦を「ゼロ」にする為に…。
ワノ国のために
康イエは自らを犠牲にしたのでした。
「絶景かな、ワノ国」から始まる康イエの「口上」。
オロチやその部下に銃でハチの巣にされ、ワノ国を心から愛した男が壮絶な死を迎えるのでした。
悲しむ民衆、また康イエが作戦をゼロにしてくれたことを知る、「赤鞘9人男」の面々は涙します。
しかし、何故かそれでも笑っている「えびす町」の面々。
良く見ると泣きながら笑っている。
何か裏がありそうです。
ちなみに、「丑三つ小僧」は後々、別の人物であることが分かります。
今後、詳しく触れられたら、と思っています。
トの康の決意とおでんとの関係
#ワンピース
以前描かれた盗もうとした金を康イエ様に与えられる下りもここで回収。康イエ様は恩人…というかもはや聖人じゃないだろうか。そして教養を身につけた後、いざ堂々と花の都を歩けばその姿はもう大分僕らの知るものに近いですね…!段々と現在に繋がっていく実感を得られてる。#wj52 pic.twitter.com/EKKesi93bs— コウ (@s_g_hrak) November 25, 2019
トの康こと康イエは「白舞」の大名だった事は前述した通り。
つまり、将軍スキヤキの家臣です。
次期将軍候補と言われていた程の男だった訳ですが、将軍スキヤキに勘当(後に九里大名として復縁)されたおでんを誰よりも評価し、誰よりも助けた男、そして誰よりもワノ国を愛した男でした。
時には白舞の財政が苦しくなるのを承知で九里大名となったおでんに金を工面。
おでんの家臣である「赤鞘9人男」に、おでんが恥をかくからと金を出し、身なりや教育を受けさせたりさせる程です。
おでんも康イエを慕い、最後のカイドウとの決戦の際は「妻子を頼む」と手紙を出すほど信頼する人物でした。
おでんの死後、オロチに対抗するも破れる事になりますが、おそらく何処かで20年後の決戦の話を聞いたのでしょう。
自ら死を選ぶこともできたのでしょうが、康イエは20年後の決戦に向けて地下に潜り、その時が来たら立ち上がる決意をしたと思われます。
おでんの仇討であり、愛するワノ国を救うために。
人造悪魔の実「スマイル」とは?
シーザーが開発し、ドフラミンゴの元で生成されていた人造悪魔の実「スマイル」。
ドフラミンゴ(ジョーカー)の取引相手は四皇カイドウ、「スマイル」を食べると、ゾオン系の能力者としての力を得る、カイドウは自分の部下に「スマイル」を食べさせ、百獣海賊団の強化を図っていたのです。
と言うのが、今までに分かっている事。
今回明らかになったのが、スマイルのより鮮明な正体であり副作用(リスク)です。
分かった事をまとめると、
- スマイルを食べて、ゾオン系の能力者になれるのは10%
- 残りの90%は副作用で「悲しみ」「怒り」の表情を失い「笑う」ことしかできなくなってしまう
これが「スマイル」の正体。
百獣海賊団では10%の確率の中、力を得た者を「ギフターズ(与えられた者達」、力を得られなかった者を「プレジャーズ(笑う者達)」として組織しています。
しかし、本当の悲劇はここからでした。
外れ(全体の90%)の「スマイル」の欠片をオロチが「花の都のおこぼれ町」に都から出るおこぼれに混ぜ込んだのです。
それを食べたおこぼれ町の人々は笑う事しかできなくなり、それに気が付いたとしても、空腹には勝てず、食べてしまうことに…。
それが「えびす町」という名の本当の所以。
オロチ、まさに外道!
そしてそれを作ったシーザー。
ビックマム海賊団との戦闘の際、ルフィ側についた事で、少しでも好感を持った自分が恥ずかしいです。
トの康は「スマイル」を食べていなかった
トの康が死んでも笑っていた「えびす町」の人々、原因は「スマイル」であることが判明しました。
しかし、本当にトの康は「スマイル」を食べていたのでしょうか。
誇り高き白舞の大名であったトの康、自らは食うもの食わずにえびす町の人々に食料を分け与える姿。
腹が減ったという理由だけでスマイルを口にするとは到底思えません。
康イエも20年後の決戦を信じる一人であり、康イエという事がバレれば即処刑される事は分かっていた筈。
だからこそ、「スマイル」を隠れ蓑に、ほうかむりを被り、トの康として来るべき決戦まで身を隠したと考えられます。
愛する「ワノ国」を取り戻すために!
トの康の死についてのツイッターの反応は?
久しぶりにワンピースで泣く
康イエさん…(T_T)— G.M.もりお (@amro_0_) July 6, 2019
ワンピース、康イエさんカッコよすぎかよ…ワンピのおっちゃんはなんでこんなかっけえんだ…えびす町の人たちはめちゃくちゃ陽気な人なわけでも苦しいから笑おうとしてたわけでもなかったの考えると今までの話がかなり違って見えるしここでsmile繋がるとは…
— 餅月 (@kagami_kinkan) May 14, 2019
【ワンピース】
康イエ様、流石に死んだよな…?となったが、これであっさり生きてたりするのがワンピースなので何もわからない#WJ24— タイツマン (@TAICHUMAN) May 13, 2019
トの康の死、悲しい、格好いいという声が圧倒的ですね。
トの康、まさに「漢」を感じます。
また、トの康は生きているのでは?という声も少なからずあります。
その事についても思考したいと思います。
ワンピーストの康(とのやす)は処刑で死亡したかと思われたが実は生きてる?
てか今週のワンピース読んだ後にこのシーン見ると康イエさんどうなってるか分かんねぇぞ! pic.twitter.com/dNNol5720f
— 修羅の国出身の轟 (@todoroki_op15) March 17, 2020
ツイッターの反応でも多かった、トの康生存説。
果たして、生きているのか、それとも死んでしまったのか?
これを思考したいと思います。
ペドロであり、ビックマムの元夫パウンドだったりと、明確に死亡が確認された訳ではない人物が多々存在するのがワンピースの特徴の一つでもあります。
特にペドロ生存説は根強いですね。
実際に、サボも死んだと思われましたが、生きていました。
また、「アラバスタ編」で爆発と共に死んだと思われたペルも、実はしれーっと生きていました。
これらの実例を見ると、トの康、実は生きていた?という説も十分にあり得る話ではないでしょうか。
トの康の生存は如何に?
結論から言うと、トの康生存説、その可能性は限りなく低いと考えます。
理由は二つ。
- 張り付け状態のトの康が銃でハチの巣にされた事
- 遺体を埋葬したのがカン十郎だった事。
まず一つ目、トの康が命をかけた口上の後、オロチを始め、その部下たちの猛烈な銃撃を受け、まさに「ハチの巣」にされてしまいました。
悪魔の実の能力者ならいざ知らず、生身の人間がこれだけの銃撃を受けて生きている事はあり得ないでしょう。
次に二つ目、ツイッターの画像にもありますが、カン十郎がトの康の遺体を埋葬しようとしています。
後にわかる事ですが、カン十郎はオロチの手先でありスパイでした。
つまり、敵方。
仮にトの康が生きていたら、直ぐにオロチに報告されてしまいますので、カン十郎が遺体を埋葬、つまり確認しているという事はトの康の生存の可能性は低いでしょう。
これがカン十郎以外だったら可能性があったのですが・・・。
以上の事からトの康生存説、これは残念ながら可能性が低いと言わざるを得ません。
ただし、トの康が実は能力者だった、カン十郎は本当は味方だったという事があれば、生存の可能性もあるのですが、かなり無理があります。
ワンピースのトの康まとめ
という事で、謎の人物トの康について語らせてもらいました。
トの康の正体が白舞大名「康イエ」だった事。
そして自らの処刑をもって、「決戦」の道筋をつけた事。
ワノ国を愛した、誇り高き男の壮絶な死でした。
しかし、本当に死亡してしまったのか、もしかしたら生きているのでは?
残念ながら死亡してしまっている可能性が高いと考えますが、この死を無駄にせず、是非ルフィ達には勝利してもらいたいものです。
以上「ワンピーストの康(とのやす)の正体は?処刑で死亡したかと思われたが実は生きてる?」と題しお届けしました。